古本買取と恐怖の記憶

かなり古い記憶ですので所々が曖昧になっているかもしれません。

私がまだ20歳にも満たなかったころの話しです。

当時、学校の都合で一人暮らしを始めたばかりでした。

私は家事らしい家事をした事がないので、近所の古本買取の店で料理本を買いました。

その際に面白そうな本を何点か購入したのですが、結局は料理本以外は手をつけずに、その他の本は部屋の済みに積み重なっていたのです。

しかし、ある日家に帰ってきたときに部屋の中が暗かったために誤って積み重なった本を崩してしまいました。

電気をつけてから崩れた本を片付けていると見慣れない本があるのです。

読んでいないのだから見慣れていない事は当然なのですが、なんと言うか購入した記憶も無い様なおどろおどろしい表紙の本が混じっていたのです。

恐る恐る本を開いてみるとページが全て白紙なのです。

いや、正確には何故か始めのページのみが真っ黒であり続くページが全て真っ白なのです。

得体のしれない恐怖を感じた私は、購入した古本買取店にその本を持っていく事にしたのです。

ですが、購入した店舗は既につぶれた後だったのです。

その様な本を売り払う事もできないでしょうし、捨てる気もおきません。

仕方がなく元にあった通りにしておいたのですが、その後の行方が思い出せないのです。

絶対に捨てることはありませんし、一緒に積んであった本は今では本棚に移っています。

思い出せない事も相まってなんとも恐怖を感じる記憶であります。

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